寒い季節になると、気になってくるのが空気の乾燥です。大体11月頃から乾燥し始め、それが3月頃までの約4ヶ月間も続くことになります。
空気が乾燥すると云うことは、湿度が低下するという事です。そしてこの湿度の低下は、様々なトラブルを生み出すことで知られています。空気が乾燥する時期は、適切な保湿対策を早めに行う事がトラブルを防ぐ唯一の方法です。
湿度の低下による空気の乾燥が引き起こすトラブルやそのための保湿対策についてしっかりと覚えておきましょう。
目次
湿度の低下・空気の乾燥で起きるトラブルとは?
病気に罹患しやすくなる
湿度が低下し空気が乾燥する事で起きるトラブルとして、一番知られているのが風邪をひきやすくなるという事ではないでしょうか。
冬に流行する風邪やインフルエンザは、何も気温が下がって寒くなったから罹患しやすくなるという訳ではないんですね。
実は、空気が乾燥する事により鼻や喉などの気管支の粘膜が潤い不足になる事でウイルスや細菌が体内に侵入しやすい状態になる事が、もっとも大きな原因になります。
また湿度が十分にあれば、ウイルスが重くなり直ぐに地面に落ちてしまうのでウイルスを吸い込む確率が低くなります。
しかし空気が乾燥をすると、ウイルスが空気中を浮遊する時間が長くなり、その分他人に感染してしまう確率が高くなってしまいます。
これも乾燥する時期に風邪やインフルエンザが流行してしまう原因ですね。
肌が乾燥する
また、特に女性の場合は実感する事が多い肌の乾燥も湿度の低下が大きな影響を与えています。
湿度の下がる時期は、いつも肌がプルプルしているイメージのある乳幼児でも肌が乾燥しやすくなってしまうんですね。もちろん、成人だって湿度の高い季節よりも何倍も肌が乾燥しやすくなります。
見た目に影響が現れるだけではなく、痒みや湿疹などの症状が現れるケースも珍しくありません。また、こうした空気の乾燥は、アトピー性皮膚炎を悪化させてしまう原因にもなります。
更に、乾燥はアンチエイジングにとっても大敵です。皺が深く刻まれたり、弾力を失うなど老化が進行しやすくなるのです。
そもそも何故、湿度が低下すると肌が乾燥してしまうのでしょう。
それは、湿度が下がり空気が乾燥する時期は身体の血行が悪くなり、新陳代謝が低下してしまいます。
それにより新しい細胞が生まれ変わりにくくなったり、酸素や栄養が行き渡らなくなり血色が悪くなるなど肌への影響を及ぼしてしまうのです。
さらに湿度が低いことで、肌の水分が蒸発&奪われやすくなってしまうんですね。
髪や頭皮への影響も
肌だけではなく、湿度の低下・空気の乾燥は髪の艶がなくなりパサツきを招くことにもなります。静電気が発生しやすくなるので、ブラッシング時に髪の毛を傷め枝毛や切れ毛の原因を作ることも。
頭皮が乾燥する事で、痒みを生じたりフケが多く発生する事もありますね。乾燥は、髪の毛や頭皮にとっても悪い影響を及ぼしてしまうのです。
ドライアイが酷くなる
目の表面を保護している涙液が蒸発しやすくなるため、湿度が高い時よりも目が渇きやすくドライアイが酷くなってしまうんですね。ただでさえ、コンタクトやパソコンの使用で目が乾燥しやすくなっている人にとっては大きな問題です。
ドライアイが進行すると、眼球に傷が付きやすくなったり目が疲れやすくなるなど別の目のトラブルを引き起こしてしまいますので、十分に注意をしなくてはいけません。
質の良い睡眠が取れなくなる
乾燥した部屋で眠ると、喉が痛くなったり息苦しくなったり、夜中に途中で起きてしまう事があります。
また自分では分からなくても、眠りが浅くなり朝になっても十分に疲れがとれていないというケースもあるのです。 乾燥による肌の痒みがおきれば、ますます眠りは浅くなり睡眠の質は低下してしまうでしょう。
どのくらいの湿度が適しているの?
生物によって適した環境というものは異なります。
人間の場合、一般的に湿度が40%以下になると乾燥による様々なトラブルを引き起こしやすくなり、逆に湿度が70%前後を超えてもカビや菌が繁殖しやすくなる等のトラブルが起きやすくなります。ですから、湿度は高すぎても低すぎても人にとっては良くないんですね。
また湿度が同じでも、温度によって快適さは異なるので注意しなくてはいけません。冬場の場合は湿度50%~60%の間をキープする様に心掛けると良いようです。
部屋の保湿対策は?
外気のコントロールをする事は不可能ですが、室内なら自分で湿度をコントロールする事も可能です。室内の乾燥を防ぐための保湿対策から考えてみましょう。
加湿器
加湿器にも種類がありますが、一般的な製品はハイブリッド・超音波・気化式・スチーム式となります。
それぞれに特徴がありますが、お勧めはハイブリッド式の加湿器です。
電気代も比較的リーズナブルで子供が火傷をしたりする心配もなく、加湿能力も良く一番バランスの取れた加湿器だと言えます。
他の加湿器はどれも一長一短があり、コストパフォーマンスが良くなかったり菌の繁殖が気になるなど何かしらデメリットがあるタイプになります。そのためどれか一つ加湿器を選ぶとしたら、バランスの良いハイブリッド式をお勧めしますね。
ただ、どの加湿器にも共通する事ですが、定期的なメンテナンスは欠かせません。メンテナンスを怠ると、逆に室内に雑菌をばらまきかねないので注意して下さいね。
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洗濯物の室内干しや近くにコップをおく
洗濯物を室内に干したり、コップに水を入れて近くに置くだけでも保湿効果を感じる事ができます。ただ高気密住宅が多い現在では、これだけでは十分ではない場合が多いので加湿器の補助として行うのがベストですね。
肌の保湿対策は?
乾燥する時期は、いつもと同じ肌のお手入れだけでは十分に保湿する事ができません。空気が乾燥する時期のお肌の保湿方法を紹介します。
セラミド入りの美容液を使用
化粧品に使用されている保湿成分は色々とありますが、湿度の低い時に頼りになるのがセラミドです。セラミドは、ヒアルロン酸の様な保湿成分よりも潤いを挟み込みしっかりと逃がさない力に優れている保湿成分です。
肌にセラミドが十分にある事で、他の保湿成分を肌から蒸発しにくくなるという特徴があります。
ですからこうした時期の保湿には、水分や油分をたくさん補うよりも細胞間脂質であるセラミドでケアする事が重要なのです。
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熱いお湯は注意
顔を洗う時も、身体を暖める時も熱すぎるお湯は注意が必要です。熱いお湯はそれだけで皮脂を肌から奪ってしまうからなんですね。
例えば、肌を保湿するために保湿成分の配合されたクレンジングや洗顔料に代えても洗、い流す際に熱いお湯を使用していれば意味がないのです。
身体についても同じ事が言えます。
スキンケアは化粧水から始まるのではなく、クレンジング・洗顔の段階から始まっているのです。だからこそ、肌の保湿のためには熱いお湯を使用しないようにしましょう。
保湿ケアは入浴直後に!
入浴後の肌は、潤いが蒸発しやすい状態にあります。理想は1分以内に保湿ケアを行う事です。ですから、服を着たり髪の毛を乾かしているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。スキンケアアイテムをお風呂に持って行き、直ぐに使える状態にしておく事をお勧めします。
身体を冷やさない
冷えと乾燥には関係があり、身体が冷えると血の巡りが悪くなり肌に栄養が行き渡らなくなり乾燥肌に傾いてしまいますので、身体を冷やさない事も保湿対策の一環となります。
ただ厚着をするだけではなく、首もと・手首・足首・お腹まわりを温めると効率的に全身を温める事ができますよ。
水分をしっかりと摂取する
摂取した水分が全て潤いになる訳ではありませんが、水分が不足すると肌も乾燥しがちになってしまいます。
気温が下がり湿度も低下する時期は、夏場と違って水分の摂取量が減りがちです。そのため知らず知らずのうちに、冬場は水分不足となっている可能性があります。乾燥を防ぐには、適度な水分摂取はオールシーズン欠かせません。
しかし、冷たい物ではなく身体を温めるられるホット飲料を飲むようにしましょう。冷たい飲み物をとると、身体が冷えて乾燥を招いてしまう事があります。
食べ物で保湿
そこで意識して摂取したいのが良質なタンパク質やビタミンACEです。ビタミンAやEは、脂溶性ビタミンなので摂り過ぎには注意ですが乾燥する時期はこうした保湿対策できる栄養素の含まれた食事を摂りましょう。
セラミドやヒアルロン酸の含まれた食品はこんにゃくが有名ですね。
鼻や喉、目のための保湿対策
鼻や喉の保湿対策には、マスクも有効です。
マスクをする事で、内部の湿度があがり鼻や喉を手軽に保湿する事ができます。最近では、喉や鼻を保湿してくれる濡れタイプのマスクも販売されています。就寝時に使用すると良い保湿対策になりますよ。
目の保湿には、やはり点眼が有効です。なるべく防腐剤などを含まず涙と同じ成分の点眼薬を使いましょう。
また、まばたきの回数を多くするなども地味にみえますが有効です。
まとめ
秋が深まり、冬になると暖かくなる春まで乾燥しやすい時期が続きます。
たかが乾燥と思っていても、空気が乾燥するとインフルエンザや風邪を始めとした病気に感染しやすくなってしまいます。また、肌荒れを引き起こしたり、アトピーの症状が酷くなるなど肌トラブルも多くなってしまうのです。アトピーの肌荒れはラクトバチルス乳酸菌を含むサプリメントで対策が可能です。
こうした様々なトラブルを予防し解消するには、上記で紹介した様な保湿対策を行ってみましょう。室内の加湿やスキンケア、食生活など様々な保湿対策があります。
どれか一つの保湿対策のみを行うのではなく、幅広く対策を行う事で乾燥からくるトラブルを防ぐ事ができます。