雑菌やバイ菌など、菌といえば汚い…悪いものというネガティブなイメージだったのは今はもう昔のこと。菌は菌でも乳酸菌やビフィズス菌を代表する身体にとって有益な菌が数え切れない程存在している事を多くの人が知っているでしょう。
菌活というのは、そうした身体にとって有益な菌を積極的に摂取することを指しています。もともと菌活という言葉は、テレビCMでもお馴染みのキノコ製造会社であるホクト株式会社がキノコの宣伝のために使った言葉なんだそうです。
それが今では、健康や美容のためにキノコに限らず様々な有益な菌を含む食品や体内の善玉菌を増やす食品を取り入れること全般を指して菌活と呼んでいるんですね。
年齢や性別に関わらず嬉しい効果を生み出してくれる菌活のやり方や特徴、メリットにスポットライトをあててみましょう。
目次
何故、今菌活が重視されているのか
人の腸内には善玉菌と悪玉菌、そして日和見菌の3種類が共存しています。
簡単に説明してしまうと善玉菌は身体に有益な良い菌、悪玉菌は名前の通り身体に害となってしまうような菌、そして日和見菌は善玉菌にも悪玉菌にもなりえるどっちつかずの菌だと言えます。
悪玉菌を悪者扱いしてしまいましたが、悪玉菌も数が増えすぎなけれ何も問題はありません。健康な成人では、善玉菌は全体の2割ほど悪玉菌は1割ほどで残りが日和見菌という構成になっているんです。ですが、善玉菌は年齢と共にその割合が減ってしまうもの。赤ちゃんの頃はなんと9割も善玉菌が占めているんです。それが年齢を重ねる事で善玉菌の数は減少していってしまうのです。つまり何もしなければ歳をとるに従って善玉菌が減り腸内環境もどんどん悪化してしまう事になります。
しかも、年齢だけではなく現代人の食生活は善玉菌を減らし悪玉菌が増える要因を作る内容となってしまっています。悪玉菌が増える事で色んな弊害が現れますから、それを食い止めるためにも菌活が必要となるのです。
菌活で善玉菌が増えるとどんなメリットがあるの?
もっと詳しく菌活をして善玉菌を増やすメリットについてみていきましょう。
①腸内の環境を整える
これが菌活をすることで善玉菌が増えると善玉菌が生成する物質により、腸内が酸性の環境になります。悪玉菌はアルカリ性を好み酸性の環境では増加する事ができなくなるので、腸内で有害な物質が生まれることなく腸内環境が良い状態に整うんですね。
②免疫力がアップする
そんな免疫力を司る免疫細胞は身体の各器官の中で一番腸に多く存在しています。そしてそんな免疫細胞を活性化してくれるのが善玉菌なんですね。ですから菌活で善玉菌を増やせば、免疫力もアップするのです。
③便秘や下痢の解消
悪玉菌が増加して有害物質を出すことで腸内環境が悪化すると、便秘だけではなく下痢が起きる事もあります。ですから菌活で善玉菌を増やす事は、下痢の改善にも効果を発揮してくれます。
④ダイエットにも!
太りやすい人には、デブ菌が太りにくい人には痩せ菌が多くなっているとのこと。つまり腸内のデブ菌を減らす事で太りにくい体質になることも可能なのです。そしてそんなデブ菌を減らして痩せ菌を増やすためには腸内の環境を良くする事となります。だから菌活をする事は、ダイエットにも有効なんですね。
⑤美肌にも良し
上記は美肌サプリメント等にもよく配合されている成分です。ですから善玉菌を増やす事は美肌にも繋がっているのです。また悪玉菌による毒素も肌荒れの原因となりますから、菌活により腸内が整えば肌も整うのです。
⑥口臭の改善にも
菌活のために食べたい食材
菌活をする事がどれくらいメリットがあるか分かってもらえたでしょうか。菌活は決して難しい事ではなく、毎日食べる食事に注意を払うだけで大丈夫。
とはいってもどんな食材が菌活向きなのか分からないと効率的に善玉菌を増やすことはできませんよね。菌活のために食べたい食材にはどんなものがあるのでしょうか。ここでは代表的なものを紹介します。
ヨーグルトなどの乳製品
乳酸菌やビフィズス菌を豊富に含む食品といえば、やはりヨーグルトや乳酸菌飲料などの乳製品ですね。ヨーグルトを選ぶ時に気をつけたいのが、なるべく生きて腸まで届くプロバイオティクス製品を選ぶ事になります。また乳製品は脂肪分も多いため、あまり食べ過ぎると逆に腸内環境を悪化させる可能性もあるので注意が必要です。
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キノコ
菌類の代表といえば、キノコ。キノコは野菜でも果物でもなく、菌をそのものを取り入れる事ができるというメリットがあります。そう、キノコは他の食品や食材と違って菌を含んでいる訳ではなく、キノコ自体が菌なんですね。その点が他の食材とは大きく異なる点です。またキノコは食物繊維も豊富ですから、腸内の善玉菌をより有効に増やす事ができますね。
発酵食品
菌活をする上で絶対に外せないのが発酵食品の存在です。日本の家庭食の中には、発酵食品がたくさん揃っています。発酵食品とは微生物の力を借りて発酵させて作られた食品の事です。発酵させる事で味がまろやかに深みを増すと共に、栄養価もアップするという素晴らしい食品技術なのです。日本にはこうした微生物の力を利用して作られた食品が至るところに沢山あるんですね。
ただ発酵食品といっても、食品によって補える菌は異なります。そこも発酵食品の面白いところです。
【主な発酵食品】
納豆
日本人の朝食といえば納豆!という人もいるんじゃないのでしょうか。大豆を発酵して作られた納豆には、枯草菌の一種である納豆菌が含まれています。納豆菌はとても熱に強く整腸作用があり、酸にも強い菌なんですよ。日本人の体質にも非常にあう菌だと言われています。
味噌
味噌も納豆と同じように大豆をもとにして作られた発酵食品です。ただ含まれている菌が納豆とは異なり味噌には麹菌や乳酸菌、酵母が含まれています。味噌ならお味噌汁として毎日簡単に菌を摂取する事ができますね。お味噌汁なら入れる具材を変えるだけで、無限のレシピがあり飽きずに飲めるのも魅力です。是非、1日1食はお味噌汁を取り入れたいものですね。
ぬか漬け
大根やきゅうりなど様々な野菜を米ぬかを乳酸菌で発酵させた糠床で漬けた漬け物がぬか漬けです。ぬか漬けは乳酸菌や酵母菌を摂取する事ができますし、色々な野菜を食べるためにも適していますね。
甘酒
最近そのパワーが見直されている甘酒。飲む点滴と言われているほど栄養価の高い飲み物です。甘酒には酒粕甘酒と米糠甘酒の2種類があります。
酒粕甘酒は日本酒を作った後の残りかすである酒粕に砂糖を混ぜて作ったものです。
そして麹甘酒は、米麹を発酵させて作ったものです。
ですから、発酵食品と呼べるのは後者の麹甘酒の方となります。麹甘酒は麹菌や乳酸菌を摂取できますが、酒粕で作られた甘酒も酒粕の中に酵母菌や乳酸菌が含まれています。そのため甘酒は菌活にとってどちらも良い働きをしてくれる食品だと言えるのです。
ただ麹甘酒の方が発酵食品であり、砂糖やアルコールが含まれていないというメリットがあります。
キムチ
キムチは植物性乳酸菌の宝庫でぬか漬けと比べても、その数は圧倒的です。ただこうした植物性乳酸菌の豊富なキムチは、魚介の塩辛を白菜などの野菜と一緒に熟成させた韓国式製法で作られた製品のことです。国内で市販されているキムチの中には、こうした製法が行われず菌活には向かない物も多いのです。また簡単なもとで作ったキムチも風味はキムチでも、肝心の乳酸菌が含まれていません。ですから菌活としてキムチを摂取するならば、どんなキムチを食べるのかがとても重要になります。
食酢
酢には麹菌や酵母菌、酢酸菌が含まれています。揚げ物にかけて食べたり、ドレッシングの材料として利用したり、またお水や豆乳で割ってビネガードリンクとして飲むのもオススメです。食酢はあまり摂りすぎると胃を痛める原因にもなるので注意をしましょう。
菌活の効果をアップさせるには
上記で紹介したのは、菌活をする上で積極的に摂取しておきたい食品です。ただ菌活の効果をあげるには、どれかひとつの菌食材を食べ続ければ良いという訳ではありません。
菌活の効果をアップさせるには、菌を含む食品を複数組み合わせて食べる事がベストです。そうすれば飽きる事もありませんし、そのほかの栄養もバランス良く摂取する事ができます。また菌は排便時に一緒に排出されるので、毎日食事から摂るようにしましょう。
また摂取した菌が効率的に働く様に、菌の餌となるオリゴ糖や食物繊維も意識して摂るようにしたいものです。ストレスも腸の働きを悪くして、腸内環境を悪化させる要因となりますからメンタル面のケアも忘れずに行いたいものですね。
サプリメントや健康食品も利用してみよう
食品からも摂りいれる事のできる菌ですが、サプリや健康食品を利用するともっと効率的に菌活を行う事ができます。乳酸菌サプリメントや酵素ドリンクなどは、菌活を行う上でオススメのサポートアイテムです。特に食生活がどうしても不規則になりがちな人は、サプリや酵素ドリンクを利用してみましょう。
通常価格:4,800円
送料無料
内容量:720ml(一ヵ月分)
一日辺りの価格:160円
まとめ
今回は、菌活をテーマにご紹介致しましたがいかがだったでしょうか?菌活は海外セレブの間でブームが起こりミランダ・カーなどの多くのセレブが菌活を生活に取り入れています。年齢を感じさせない健康な身体は、腸内を整える必要があります。
まずは一ヶ月だけでも、菌活を意識した生活を送ってみて下さい。身体の変化が自覚できると思いますよ。