普段の食生活で小豆を食べる機会は限られていると思いますが、なんと小豆を利用したダイエット方法がある事を知っていますか?小豆は古くから薬として使われていた程効能がある食材です。しかも美肌効果も高いなど秘めたパワーを持つ食材でもあります。その見た目からは驚くほど栄養価が高く、優れた効果を持つ小豆を使ったダイエット方法について紹介します。
目次
小豆を使った小豆水ダイエットとは
小豆水ダイエットの小豆水とは、小豆の煮汁の事になります。この小豆の煮汁にこそ嬉しいダイエット効果があるんですね。
○小豆水の作り方
小豆水の作り方は簡単で、小豆10gに対して100mlの水でじっくりと煮ます。
小豆が柔らかくなるまで煮こむと水に成分が染み出して色が濃くなるでしょう。水が濃い小豆色になったら、ザルなどを使って小豆を取り除けば小豆水のでき上がりです。
しっかりと色が出るまで煮出してくださいね。
小豆は前日に一晩水に浸けておくと、煮出す時間が短くて済みます。この場合、小豆を浸けておいた水をそのまま使って小豆水を作りましょう。
基本的に小豆水ダイエットでは煮汁のみを利用しますが、残った小豆もそのまま食べても構いません。
小豆水は日持ちがしないので、1日で飲みきれる分を作るのがお勧めです。ただし、どうしても忙しくて朝に小豆水を用意できない場合もあるでしょう。そんな時は、密封容器にいれて冷蔵庫に保管する事で2日程度なら保存が可能です。
○小豆水ダイエットのやり方
では、作った小豆水を使ったダイエットのやり方について説明します。
小豆水ダイエットでは、1日3回を目安に食前に100ml~150ml飲んでください。できるだけ食事の30分前に飲む様にしましょう。また、食事の前だけではなく間食の前などに飲むのもお勧めですよ。
ただし、ついたくさん小豆水を飲むとダイエット効果もアップするのかと思いがちですが、最高でも1日に摂取する量は1000ml以内を厳守してくださいね。また茹でた小豆を食べる場合も1日に100g以下に抑えるようにしましょう。
食前30分以内に小豆水を服用する、これが小豆水ダイエットのやり方になります。小豆水ダイエットを成功させるポイントは、食後ではなく食前に飲むという事です。その点には注意をしてください。
基本的にダイエット中でも、3食は普段通り食べでても構いません。
小豆水を作る際に残った小豆は、おやつ代わりに食べたり炊飯器で白米と一緒に炊いて小豆ごはんにするなど色々なレシピに応用する事ができます。捨ててしまうのも勿体ないですから、是非料理に使ってみてくださいね。
小豆水ダイエットは何故飲むだけで痩せるの?
最初に少し触れた通り、小豆は古くは薬効的効果を期待されていた食材です。
古くから、小豆の煮汁は主にデトックス効果があるとされてきました。
確かに小豆はデトックス効果を期待できる食材ですが、他にも小さな粒にたくさんのダイエット成分が詰まっています。
小豆のもつダイエットパワーとは
食物繊維
実は小豆は、非常に食物繊維が豊富な食材です。100gあたり食物繊維が約18g含まれています。そのうちのほとんどが、不溶性食物繊維です。この食物繊維含有量は、ゴボウよりもずっと上なんですよ。
不溶性食物繊維は、腸で膨らみ満腹感を得やすくなります。これにより食欲を抑制する効果があります。
また腸内の老廃物を体外へ排出する効果も持ち合わせています。
最近では、何かと水溶性食物繊維の優秀さが話題となりますが、不溶性食物繊維にも重要な役割があるんですね。もちろんダイエットにも大活躍してくれますよ。
大豆サポニン
強い抗酸化力のある大豆サポニンは、小豆の外皮に多く含まれています。
サポニンは過酸化脂質の生成を抑制し、コレステロールや中性脂肪を低下させダイエットに役立ってくれるんですよ。またサポニンには、便通の改善効果もあります。
余計な水分の排出作用もあり、むくみへの効果にも期待ができます。
大豆ポリフェノール
ポリフェノールといえば、赤ワインが有名ですが、なんと小豆にもポリフェノールが豊富に含まれています。
小豆には100g中約460mgものポリフェノールが含まれていて、これは赤ワインに含まれるポリフェノール量を凌ぐほどです。
大豆ポリフェノールには、コレステロールを減少させたり肥満抑制効果があります。さらに美肌効果がとても高い事でも有名です。
摂り続ける事でお腹まわりやヒップのサイズダウンも期待できるといった報告もあります。
カリウム
余分な水分を体外に排出してくれるカリウムも小豆には豊富に含まれています。その含有量は、100g中1500mgも含まれています。小豆は、むくみ解消・デトックス効果に非常に優れていると言えるでしょう。
ビタミンB群
美肌に欠かせないビタミンB群は、脂質の代謝にとっても必要不可欠な成分です。小豆にはビタミンB1、2、6の他、葉酸やパントテン酸、ビオチン、ナイアシンも多く含まれています。
ビタミンB群が不足すると、代謝が低下し摂取したカロリーがエネルギーとして消費されず身体に脂肪として蓄積されてしまいます。
年齢を重ねるとただでさえ衰える代謝機能が、ビタミンB群不足によりさらに低下する事は非常に深刻な問題です。
鉄
小豆には意外にも鉄も多く含まれています。
100gあたり約5.4mgの鉄分を摂取できます。鉄はもともと女性に不足しがちな成分ですが、不足する事で基礎代謝の低下を引き起こします。
鉄が不足することで起こる症状といえば、貧血でしょう。
何故鉄が不足すると貧血が起きるかというと、酸素を身体に提供するために必要なヘモグロビンが鉄が不足する事で作られなくなってしまうからなのです。
つまり鉄が不足するということは、全身に上手く酸素が行き渡らないという事であり代謝も上手く行かないという事になるのです。そのため、鉄が不足すると基礎代謝が低下し痩せにくく太りやすくなってしまいます。
ですからダイエットには、鉄分の補給は欠かせないんですね。
小豆水にするメリット
小豆にはダイエットに効果的な成分が含まれている事が分かったと思います。しかし、それならわざわざ小豆水にする必要はなく、そのまま食べればいいんじゃないの?と思うかもしれません。
しかし、小豆を煮るとその際に有効成分の多くが煮汁へと溶け出してしまうんですね。ですから、煮た小豆を食べるよりも小豆水を飲んだ方が有効成分を体内に多く摂り入れる事ができるのです。
また、小豆には不溶性食物繊維が多く含まれていますが、この食物繊維は水分も摂取しないと逆に便秘を悪化させる事もあります。
小豆水ダイエットなら、水分も一緒に摂取できますから効率的なんですね。
おすすめの小豆水は北海道産
小豆水ダイエットをするなら、その際に使う小豆は北海道産のものがお勧めです。
海外の小豆よりも北海道産の小豆の方がサポニンやポリフェノールなどの有効成分の含有量が多く、抗酸化活性も高いという結果も出ています。
ですから、せっかくなら中国産などの輸入小豆よりも安全性も高く、よりダイエット効果も期待できそうな北海道産小豆を使用してみてはいかがでしょう。
また、小豆水の飲みすぎは下痢の原因にもなるので注意しましょう。
初めは飲む量を少なめにするなど、身体の調子をみながら決めていってくださいね。
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おわりに
小豆水ダイエットは、1日に300ml以上(1000ml以下・小豆は100g以下)の小豆水を3食の前に飲んでください。
多量に服用すると、お腹を下すこともあるので、はじめは1回100mlほどからチャレンジしてみると良いでしょう。
小豆水に含まれるサポニンや大豆ポリフェノール、ビタミンB群、鉄、食物繊維といった成分がダイエットに効果を発揮してくれます。また、これらの成分には同時に美肌効果もあるのでダイエットと同時に美肌の両方を小豆水で手に入れられますね。
注意したいのは、食前30分以内に飲むという事です。また、1日の上限に注意しましょう。また成分面からするとできるだけ、北海道産の小豆を使う事をお勧めします。
この小豆水ダイエットで、韓国のアイドルが数10キロの減量に成功したり、最近ではメディアでも女芸人の方がたったの1週間で減量に成功していました。
ただ、1週間という短期でダイエットの効果を確実に出すためには適度な運動などを心がけ、間食もある程度制限する必要があるようです。短期間の小豆水ダイエットで減量したいのなら、他の努力も必要ですね。
無理をせずに徐々に体重を落としたい場合は、小豆水ダイエットだけでも効果を得る事ができるでしょう。