1日1個のりんごは医者を遠ざけるという言葉もある様に、りんごは安価でいながら健康面で優れた効果のある果物です。
そしてりんごと言えば、昔から健康だけではなくダイエットとしても注目されてきました。1990年代には、りんごを食べるりんごダイエットというものが大ブームになった事もあります。
ただ90年代のりんごダイエットブームでは、とにかくりんごのみを食べるというダイエット方法であったため、長く続ける事ができなかった人やリバウンドをしてしまった人がいるのも事実…ですが、りんごには健康だけではなくダイエットにもメリットのある成分が含まれていることも事実なのです。
そんなりんごのメリットを最大限に引き出せる方法が、生のりんごではなくなんと焼きりんごだという事を知っていましたか?
果物というと酵素などの関係もあり生で食べる事が最も有効だと思われがちです。しかし、りんごの場合は焼きりんごにする事でダイエット効果もずっとアップするのだとか。
気になる焼きりんごの秘密とダイエット効果について詳しく紹介しましょう。
目次
りんごに含まれるダイエットに良い成分とは?
まずはりんごが何故ダイエットにメリットがあるのか?その成分について見ていきたいですね。
○ペクチン
ペクチンはりんごに含まれる水溶性食物繊維です。
水溶性食物は、便を柔らかくして便秘の解消を手助けするだけではなくデトックス効果にも優れています。
また他にも血糖値の急激な上昇を防ぐという働きもあります。
血糖値の急激な上昇は、脂肪の燃焼が行えず身体に余分な脂肪として蓄えられてしまうので、ダイエットにとってはよろしくありません。
でもりんごに含まれるペクチンなら、コレステロールの吸収を阻害したり血糖値の急上昇を抑える事ができるのです。
さらに水溶性食物繊維であるペクチンは、腸の善玉菌の餌となりその働きを活性化するという大切な役割も担っているんですよ。しかもりんごに含まれるアップルペクチンは、ペクチンオリゴ糖が含まれ効率的なビフィズス菌の餌となってくれるという特徴があります。
このようにアップルペクチンは、ダイエットにとって欠かせない有用な働きをしてくれる成分なのです。
○セルロース
りんごには水溶性食物繊維だけではなく、不溶性食物繊維であるセルロースも含まれています。
不溶性食物繊維のセルロースは、便のかさを増やしたり腸を刺激して蠕動運動を促すことによって便秘の改善に役立ってくれるのです。
満腹効果もあり、腹持ちが良いという特徴があります。
○ポリフェノール
りんごに含まれているポリフェノール。ポリフェノールは抗酸化作用が高いことで有名な成分ですが、ダイエットにも効果的な成分なのです。
りんごポリフェノールは脂質の酸化を防ぎ血流改善をする効果があります。また食事の脂肪分が吸収されるのを防ぎ、脂肪を排泄する効果も期待できます。
そして、逆に脂肪の燃焼を促す酵素を活性化するという作用があるのです。つまり、りんごポリフェノールは食べ物の脂肪を吸収されにく排泄し易くする上に、身体の脂肪は燃焼してくれるというWで嬉しいダイエット効果があるんですね。
○カリウム
ミネラルの一種であるカリウムは、余分な水分を排出する効果があります。
りんごはこのカリウムを豊富に含む果物です。ですから浮腫の解消に非常に効果を発揮してくれるのです。
焼くことでペクチンの効果は9倍に!?
このようにりんごには、ダイエットに効果的な成分が色々と含まれている訳です。
しかし、焼きりんごにする事で皮の部位に含まれるプロトペクチンという成分がペクチンに変化し、生のりんごの最大9倍もダイエットに効果的なペクチンが増加するのです。
しかも、それだけではなくペクチンやポリフェノールの吸収率も加熱したほうが高まると言われています。
ですから、りんごは焼きりんごにする事によってより強力なダイエット効果を発揮してくれると言えるでしょう。
焼きりんごの作り方
プロトペクチンは100度以上で加熱する事によってペクチンへと変化します。
電子レンジで焼きりんごを作る場合は、りんごを4等分から8等分あたりにして種を取り皮をむかずにお皿に並べフワッとラップをかけてください。
そして600Wで約5分加熱しましょう。
焼きりんごにする事で、ダイエット効果がアップするだけではなく甘味も増してスイーツのように美味しく食べる事ができますよ。
焼きりんごお勧めのレシピ
焼きりんごを作るのは、上記で紹介した電子レンジが一番簡単ですね。
でも、少し時間がある時にはフライパンで焼いてみるのもお勧めですよ。
しかも油にココナッツオイルを使えば、ダイエット効果も更にアップします。
①まずりんごを丁寧にあらい、種をとり皮のついたまま薄切りにします。
②ココナッツオイルをフライパンを熱したら、薄切りにしたりんごを少しずつ重なる様にしておきましょう。
③ただ並べるよりも円を描く様におくと見た目にも美しい焼きりんごに仕上がりますよ。
④弱火でりんごに少し焦げ目がつくまで焼いたら、ひっくり返してください。
⑤ひっくり返したら、蓋をして3分程蒸し焼きにしましょう。
⑥リンゴの厚さによって加熱時間は変わってくるので、様子をみながら調整してください。
⑦りんごがしなっとなるまで加熱するのがポイントですよ。
⑧最後にお好みでブラックペッパーを振りかければ完成です。
ちょっとひと工夫
ダイエットのためには、このまま食べた方が低カロリーですが、美味しく食べたいというのなら少量のハチミツやメープルシロップを垂らして食べるととても美味しい焼きりんごになります。
ただハチミツなどは、かけ過ぎるとカロリーが高くなってしまうので注意しましょうね。
毎日は少し手間がかかる方法かもしれませんが、休日などはちょっと手を加えるだけで美味しさがアップしますし、お洒落な気分にもなれてテンションが上がる事間違いなしです。
焼きりんごダイエットの方法は?
焼きりんごダイエットのやり方は、いくつか方法があるようです。
一番手軽なのは、焼きりんごを朝食代わりに食べる事でしょう。
他には3日間だけ3食のうち2食を焼きりんごにしたり(残り1食は好きな食事を)、夕食を焼きりんごにする方法、また今まで間食をしていた人ならおやつ代わりに焼きりんごを食べるという方法もあります。
短期間で効果を出したいのなら3日間の焼きりんごダイエットもお勧めですが、りんごのメリットを生かしたいなら長く継続していく方法もお勧めです。
焼きりんごは美容効果や健康効果も高く、腸や肌も美しくなるので短期的にではなく是非継続して行って欲しいダイエット方法ですね。
逆にりんごばかりを食べるダイエットはお勧めできません。
栄養価が高いりんごであっても、りんごだけでバランス良く栄養を補うことはできません。
栄養不足になったり、ホルモンバランスが乱れるなど決してプラスにはなりませんよ。
焼きりんごダイエットまとめ
もともとダイエットにプラスとなる働きをしてくれるりんご。
そんなりんごを加熱して焼きりんごにするだけで、水溶性食物繊維であるペクチンが9倍にも増えるのです。
しかも、りんごに含まれるペクチンやポリフェノールといった有効成分の吸収率まで高まってしまうんです。レンジを使えば、ただカットしてチンするだけでOKですから簡単ですね。
朝食として焼きりんごを作って食べるのも良し、間食や短期間のダイエットとして焼きりんごを使うのもお勧めです。
どんな方法で焼きりんごダイエットをするにしても、無理のない方法で行うようにしましょうね。