タトゥー除去の費用や注意点。安心して手術出来るオススメのクリニックは？

タトゥ除去とは、体に入れたタトゥーを手術によって消すことです。調査では、タトゥーを入れた方の３人に１人は消したいと思っている結果が出ているようです。

しかし、１度体に入れてしまったタトゥーは、場所を問わず、消すことは簡単なことではありません。タトゥーは、入れる時よりも除去する時の方が何倍も時間や費用がかかる上に、タトゥー除去手術で傷跡を全く残さないのは、今後どんなに医学・技術が進歩しても不可能であると考えられています。

無傷でタトゥーを消すことができる。という宣伝文句を見かけることがありますが、鵜呑みにしないようにしましょう。

タトゥー除去の方法と費用

タトゥー除去には、場所、その範囲、タトゥーの色、どこの皮膚を移植するか（稙皮法の場合）、どこまでのラインで満足するか、などによっても大きく異なってくるため一概には言えません。ただ、広範囲であればあるほど、除去するにはお金も時間もかかります。

極端な例ですが、背中一面にタトゥーが入っている場合、手術回数は4回以上はかかりますし、費用は300万円以上、3ヶ月がら半年ほどの期間を要します。

また、タトゥーの除去手術は保険がきかないため、すべて自費になりますので注意が必要です。

それでは、施術法の種類と費用、注意点などを説明していきます。

①レーザー治療

レーザーの光には、特定の色にだけ反応するという性質があります。レーザー光を照射することで、タトゥーに使われている染料だけを破壊することができます。しかし、現在の医療では、まだ反応しない色もあるため、色によっては除去できない場合があります。

費用

費用は5×5㎝の範囲を１回で3万円、1×1㎝を1回で1万円程です。美しい仕上がりになるまでには、5回～10回程度のレーザー照射が必要になりますので、最終的には20万円から80万円ほど費用がかかります。

注意点

レーザー治療はかなりの激痛を伴います。レーザーは「消す」というより「薄くする」手術です。タトゥーは薄くなるだけで消えないままで終わるかもしれませんので、しっかりと医師に確認しましょう。

②切除法

タトゥーがある部分の皮膚を切り取り、周囲の皮膚を縫い合わせて縮めていく治療法です。

費用

1㎝で25,000円程で、ハガキ大で平均20万円から50万円ほど費用がかかります。切除法のほとんどの場合は、手術が1回で終わるため施術前に費用総額が明確です。最終的な費用はいくらになるのか心配しなくて済むのは大きなメリットです。

注意点

切り取った分、皮膚がどんどんなくなっていくため、範囲が広いほど縫い寄せた時の引きつれが強くなっていきます。それによる、痛み・しびれなどの後遺症が出たり、タトゥーよりも目立つ赤黒い傷が残ってしまうこともあります。

③植皮法

タトゥー部分の皮膚を切り取り、太ももなど別の体の部分から切り取った皮膚を移植する治療法です。

費用

平均費用としては20万円から50万円ほどかかります。

注意点

稙皮法は、タトゥーの部分以外にも、タトゥーを消すために切り取った部分にも、タトゥーの大きさに応じた傷跡が残ります。残念ながら、植えた皮膚と通常の皮膚との境界線が目立ちます。また、手術が１度で済めば良いのですが、植皮した皮膚が癒着せずに溶けたり腐ったりすることもあります。

④削皮法

削皮法は、墨の入った皮膚を薄く削り取る方法で、理想的な深さで行うと、傷跡が比較的目立ちにくいことが多く、大きなタトゥーには最もオススメです。
しかし、削皮法はかなり難しい手術のため、この治療法でタトゥー除去を行えるクリニック自体が少ないのが現状です。それは裏を返せば、扱っているクリニックはかなり腕の良い医師が在院しており、クリニックがタトゥー手術に自信を持っている証拠なので、この手術法を選択しなかったとしても、そのクリニックは信頼が高いと言えるでしょう。クリニックを選ぶ際の１つの目安にしてみてもよいかもしれません。

費用

ハガキ大サイズで50万円ほどです。

注意点

削皮は非常に難しい手術で、ミクロ単位の深さにまで正確に削ることが必要です。削り足りないとタトゥーが残ってしまいますし、ほんのわずかでも削り過ぎだと傷がなかなか治らない、傷跡がケロイド状になるなどの後遺症が残ります。そうなるとまたやり直しなので、傷痕がどんどん増えていきます。

タトゥー除去おすすめクリニック

タトゥーは、肌の表皮の一番下にある真皮層にまで墨を入れる技術です。そのため、ターンオーバーで薄くなることもなく、傷跡も残りやすくなります。手術を受ける場合には、いくつかのクリニックを回り、技術や経験が豊富なだけでなく、自分の気持ちを理解してくれる相性の良い医師を選びましょう。