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糖質制限ダイエットとは違う?ケトン体ダイエットとは

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今まで様々なダイエット方法を試してきたという人なら、炭水化物抜きダイエットや糖質制限ダイエットを試した事があるかもしれません。ダイエットの手強い敵となるのが、油や脂肪よりも炭水化物などの糖質だと言われていますね。

最近では、炭水化物抜きダイエットや糖質制限ダイエットだけではなく、世界ふしぎ発見で紹介されたリバウンドが起きにくい、ケトン体ダイエットなるものが話題となっています。

ケトン体ってなんだろ?

ケトン体とは、「アセトン」「アセトン酢酸」「β-ヒドロキシ酪酸」の総称のことを言います。このアセトンやβ-ヒドロキシ酪酸とは、通常、人間はブドウ糖をエネルギー源として利用しています。しかし、このブドウ糖が不足すると代わりに脂肪がエネルギー源として使われるようになります。そしてブドウ糖が不足して脂肪がエネルギー源として燃焼した後に作られるのがアセトンやβ-ヒドロキシ酪酸をはじめとしたケトン体なのです。

ケトン体の正体が分かったところで、このケトン体とダイエットがどのように関係しているのでしょうか?やり方などを踏まえ詳しく説明していきましょう。

ケトン体ダイエットで痩せる仕組みは?糖質制限ダイエットとの違い


ケトン体ダイエットは、アメリカの医師ロバート・アトキンスが考案したダイエット方法になります。そのためアトキンスダイエットという呼ばれ方をすることもあります。

ケトン体ダイエットは、ダイエットスタートから初めの2週間を第一段階として極端に炭水化物(糖質)制限し、それから徐々に摂取する炭水化物の量を増やしていくというダイエット方法になります。詳しいやり方は後ほど解説していきますね。

こうして聞くと糖質制限ダイエットと変わらないのでは?と感じますが実際に痩せる仕組みは基本的にケトン体ダイエットと糖質制限ダイエットは同じです。

ただ両者の違いは、ケトン体ダイエットが2週間を第一段階としてその後は段階的に炭水化物の量を増やしていく違いがあります。そしてダイエットの間中は、糖質制限ダイエットよりもかなり厳格に炭水化物の量をコントロールしていかなければいけません。

そんなケトン体ダイエットの痩せる仕組みはどうなっているのでしょう。

ケトン体ダイエットの仕組みはケトーシス

まず、炭水化物を極端に制限し体内のブドウ糖が不足する状態を積極的に生み出すと、ブドウ糖の代わりに蓄積されていた体脂肪の燃焼が促されます。普通は、脂肪の燃焼後に生まれるケトン体は脳のエネルギー源としてブドウ糖の代わりになることが可能です。しかし、炭水化物を極端に制限することで血糖の上昇が抑えられ、体内でブドウ糖が作られなくなります。

これにより体内のケトン体を標準値よりもぐっと増加させる状態を作りあげるのです。この状態をケトーシスといい、このケトーシス状態がケトン体ダイエットのキーポイントとなっています。

体内がケトーシス状態になると、ブドウ糖の代わりにケトン体が使われるようになり今まで蓄えられていた脂肪の燃焼が促されることでダイエット効果が生まれるのです。またブドウ糖を抑制すると、脂肪を溜め込む作用のあるインスリンの分泌も抑えられることから、更にダイエット効果がアップします。これがケトン体ダイエットの痩せる仕組みとなっているのです。

リバウンドが起こりにくい!?ケトン体ダイエットのメリット

ケトン体ダイエットは、理想的な体重になったらそこで終了して構いません。何故ならケトン体ダイエットは、その後も脂肪が燃焼されやすい状態が継続するからなのです。そのため、ケトン体ダイエットはリバウンドが起こりにくいダイエット方法だと言えます。

肉・魚など炭水化物を制限する以外は食べ物に制限はありません


ケトン体ダイエットではお肉などは特に制限なく食べることができます。といってもむやみやたらと食べていては、ダイエットに良い訳がありません。しかし、炭水化物を制限することによりお腹が空いてしまうのでは?という心配もないのです。それはケトーシス状態になると食欲が抑えられるため、暴飲暴食を防ぐことが可能となるからです。

ケトン体ダイエットは一定の期間のみ


ダイエットでは炭水化物はどうしても悪者になりがちですが、炭水化物も重要な栄養素のひとつです。そのため糖質制限ダイエットなどでは、炭水化物をずっと制限するため栄養バランスが偏ってしまうこともあります。それに比べてケトン体ダイエットはある一定の期間のみ行う方法なので、栄養バランスの問題もクリアすることができます。

老化防止やアルツハイマーの予防にも効果的


また老化にとって悪影響を及ぼす糖化を抑制することによって、身体の中ならアンチエイジングをする事がケトン体ダイエットでは期待できます。余談ですが、またアルツハイマーなどの予防にも効果が期待されています。

臭いがきつくなる?ケトン体ダイエットのデメリットと注意点


しかし、ケトン体ダイエットも万能なダイエット方法ではありません。

まず、炭水化物を制限しブドウ糖の代わりにケトン体がエネルギー源とし使われるケトーシス状態になるまではブドウ糖不足により頭がボーっとしたりやる気がなくなったり、倦怠感が起きるケースがあります。

また、酸性であるケトン体が異常に増加すると弱酸性の血液が酸性になるというケトアシドーシス現象が起きる可能性があります。健康体の人ならケトアシドーシスになる心配はほとんど無いとも言われていますが、何らかの持病がある人などは注意しなければいけません。ケトアシドーシスになると吐き気や目眩、脱水症状を引き起こすなどの危険性があります。そのためケトン体ダイエットをしている最中は自分の体調の変化に敏感になる必要があります。

そして、一番気になる点ですが、ケトン体ダイエットをすると口臭や体臭が臭くなると言われています。これはケトン体が増加することによる作用によるものでケトン臭などと言われています。ケトン臭は、果物が腐ったような甘酸っぱい臭いだと表現されていることが多いですね。またケトン体と一緒に乳酸が増加することから、ツーンとした鼻をつく臭いもするようになると言われています。自分では気がつかなくても、他人にはケトン臭がはっきりと伝わっている可能性があるので注意しておいた方が良いでしょう。

ケトンダイエット中は体臭ケアを行うと効果的です。

参考記事:体臭サプリメントで体臭対策

ケトン体ダイエットの正しいやり方

ケトン体ダイエットは、2週間厳格に炭水化物を制限しその後段階的に炭水化物の摂取量を増やしていくことだと述べましたが、実際にどのように行うのか解説していきましょう。

まずスタートから2週間は炭水化物の量を1日の総摂取カロリーの5%までに抑えます。そして2週間後(ケトン体ダイエットスタートから15日目)からは1週間に1%ずつ炭水化物の量を増やします。ケトン体ダイエットスタートから2週間は総摂取カロリーの5%、次の1週間(15日~21日目)は6%、そしてそのまた1週間(22日目~28日目)は7%と炭水化物の摂取量を増やしていくという事ですね。

期間 タンパク質の摂取量
※総カロリーから算出した%
14日まで 5%
15日~21日 6%
22日~28日 7%

1日の摂取カロリー量は年齢や運動量などによりも異なりますが、身長160センチなら約1400kcalから2000kcalが平均的となります。

例を上げると、1日の総摂取カロリーが2000kcalならば100ckalとなります。茶碗に軽く一杯分の白米のカロリーは140gで235ckalとなりますから、100ckalはご飯茶碗半分以下の量となるんですね。炭水化物が含まれているものは、白米だけではありませんからそういった事を考えるとケトン体ダイエットはかなり厳しい制限が必要だということが分かります。

しかし、ケトン体ダイエットでは最終的に増やせる炭水化物の上限は20%までとなっています。上記の例にならうと1日2000kcalの摂取なら400kcalまで炭水化物量を増やせるということです。

ケトン体ダイエットを成功させるにはココナッツオイルは必需品


ケトン体ダイエットを成功させるために合わせて摂取すると良いと言われているのが、ココナッツオイルです。ココナッツオイルは、美容に良いとセレブの間でも大人気となった成分ですね。

このココナッツオイルを摂取するとケトン体を生産するという作用があり、効率的にケトン体を増やすことができます。ですからケトン体ダイエットをしている際の食事のメニューには、このココナッツオイルを取り入れましょう。ココナッツオイルには、アンチエイジング効果もあると言われていますからダイエットに加えて美肌も手に入れられます。

利用するココナッツオイルは、精製されているものよりもヴァージンエキストラココナッツオイルがオススメです。価格的には、ヴァージンエキストラココナッツオイルの方が高くなりがちですが、どうせ使うのなら結果を生み出す良い品質のものを取り入れたいですね。

ココナッツオイルは、スプーンでそのまま飲むだけでOK。亜麻仁オイルのように癖があるオイルではないので、そのままでも摂取しやすいですよ。ですが、ココナッツオイルは加熱しても成分が壊れないので調理用に使ってもかまいません。食事に取り入れやすい方法を選択してください。

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まとめ

ケトン体ダイエットは、ダイエットの中でも厳格な炭水化物(糖質)量のコントロールが大切で、計画的に行う必要があります。しかし、ケトーシス状態になると食欲も抑えられたり、ダイエット後も脂肪が燃焼され続けるなどといったメリットも多いダイエット方法です。

体質にあう人は、スムーズに体重が落ちることも少なくないダイエット方法なので挑戦してみる価値はあるでしょう。その場合は脱水症状にならないように、水分をしっかりと摂ったり、ケトン体を効率的に増やすためにココナッツオイルを合わせると良いですね。

また身体が酸性に傾くケトアシドーシス状態になっては大変ですから、あまり無理をしないように気をつけてくださいね。ケトン体ダイエットをする時には自分の身体や調子と相談しつつ、上手く行うようにしましょう。

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